我が家のチキンスープ

今日は皆さんに紹介したい我が家の定番料理がある。鶏ガラチキンスープだ。

 

作り方はカンタン。スーパーで買ってきた鶏ガラの骨を鍋で1時間くらいグツグツ煮込み、白くなってきた鶏ガラスープに白菜や玉ねぎ、じゃがいもなど好きな野菜を入れてさらに煮込んで出来上がり!

我が家では出来上がったチキンスープはスープとガラは別々にする。スープは塩コショウをかけて頂く。もちろんこちらも鶏と野菜の旨味たっぷりで美味しいけれど、私が楽しみにしているのは、実は鶏ガラの方だ。鶏ガラの骨に多少ついたお肉を塩コショウをかけて食べる。鶏ガラは大体のスーパーの鶏肉コーナーの隅っこに売っているが、時々お肉がたくさんついた鶏ガラが手に入り、ウキウキする。

 

私がこのメニューをあえて食卓に並べるのは、味が美味しい以上に別の理由がある。この話を皆さんに話すと、骨をしゃぶっている実に貧乏臭くて原始的な光景を想像されると思う。(それは結構恥ずかしいが。)でもこうして面白いメニューが食卓に並ぶと、家族の会話がはずんで楽しい食事の場になることが嬉しいのだ。(何より私のテンションが上がっている。)肉のついた骨の部位を夫婦で時には譲り合って、時には家族で分け合って食べる。主人も最初はこのチキンスープにカルチャーショックを受けていたが、今ではお気に入りのメニューだ。

 

チキンスープのルーツは福岡の実家の近くに住む、親戚の叔父叔母の家での食卓だ。私が時々、叔父叔母のお家に遊びに行って泊まった次の日の朝は、鍋で作ったチキンスープが出てきた。シンプルだけど、塩が効いていて美味しい。鶏ガラも取り分けてから塩コショウをかけて皆でつついて味わったのが、叔父叔母との食卓での楽しい思い出だった。その味が忘れられず、そのメニューを結婚後、わが家庭にも持ち込んだのが始まりだ。(ちなみに叔父叔母によると福岡にあるローカルなスーパー「ルミエール」の鶏ガラが肉がたくさんついていて美味しいらしい。)

 

ウチには1歳の息子がいるが、皿の上にドーンと乗っている鶏ガラの山にすでに興味津々の様子。これから大きくなっていくであろう我が子にも、食卓を楽しく、笑顔になれる場所であることを教えていきたい。